「資金繰り改善に有効な「前受金」はリスクも高い;回数券や年払い、クラウドファンディングの落とし穴」で解説したように、前受金は管理をしっかりしておく必要があります。
ではどのように管理するか?専用のシステムで管理する必要があると思うかもしれませんが、Excel等の表計算ソフトでも十分管理することができます。
前受金の管理方法は大きく2パターンがあり、以下にそれぞれ解説します。
目次
回数券の枚数を管理する2つの方法
パターン1 顧客ごとに管理する
顧客ごとに管理する方法は、顧客に紐づいて、誰に何枚券をいつ販売し、何回目をいつ使い、残り何枚保有しているかを管理します。
顧客ごとに管理する方法のメリット
- 顧客にひもづいて管理できるので、現場の担当者も分かりやすく、後からチェックしやすい
- 顧客ごとの枚数が分かるので、少なくなってきたら次の購入を勧められる
顧客ごとに管理する方法のデメリット
- 顧客数が多い場合、管理が煩雑になりやすい
- 売上をシステムで管理している場合、二重管理で労力が倍かかる
パターン2 枚数だけを期間ごとにまとめて管理する
枚数だけを期間ごとにまとめて管理する方法は、顧客に紐づかず、単に一定期間(基本は1日)で販売した枚数と使用された枚数(+失効した枚数)、当日の残り枚数だけを管理します。
枚数だけを期間ごとにまとめて管理する方法のメリット
- 枚数だけを把握しておけばいいので、管理が簡単
- 売上をシステムで管理している場合でも、追加的な労力はあまりかからない
枚数だけを期間ごとにまとめて管理する方法のデメリット
- 顧客ごとの残枚数が分からないので、再販売のタイミングがわからない