本事件は、元銀行員が知識を悪用し、複数企業の決算を粉飾して銀行から融資金を詐取した詐欺事件です。被告は一部罪を認めるものの、「指示に従っただけ」と主張しており、今後の裁判の行方が注目されています。
元銀行員の経営コンサルタントが銀行から約9800万円を詐取
大阪市で発覚した詐欺事件で、元銀行員で経営コンサルタントの平井登被告(50)が銀行から不正に融資を受けた罪で起訴されました。初公判が大阪地裁で開かれました。
事件の概要
- 2020年~2021年、平井被告はコンサル契約を結んでいた2社が債務超過であるにも関わらず、虚偽の決算書を作成。
- 銀行から約9800万円を詐取。
- このうち約5000万円の詐欺罪について審理が行われた。
- 別件で、大阪市西淀川区の電気工事業「ZERO」の社長・阿部哲也容疑者(55)と共謀し、約4900万円の融資詐取疑いで再逮捕。
裁判での主張
- 平井被告は起訴内容を大まかに認めるも、「実質的に支配していた人物の指示に従っただけ」と主張。
- 「個人として契約しておらず、会計帳簿を作成する立場にない」と弁解。
- 弁護人も詐欺罪の成立自体は争わないが、責任の所在を争う構え。
検察側の指摘
- 「元銀行員として融資に精通しており、その知識を悪用した」と指摘。
- 「関連会社の負債を過剰計上し、粉飾決算を行っていた」と主張。
- 今後、さらなる追起訴の可能性あり。
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