携帯電話販売会社「アミックテレコム」の元社長ら3名が、粉飾決算を行い銀行から不正に融資金を得たとして逮捕されました。彼らは黒字を装った虚偽の決算報告書を複数の銀行に提出し、総額数十億円に上る融資をだまし取ったとみられています。
捜査関係者によれば、元専務と財務本部長は、逮捕前の任意の聞き取りに対し、容疑を認める説明をしていたことが判明しました。
さらに、関連会社でも資産を水増しするなどの虚偽の決算報告書を作成し、粉飾決算の発覚を免れ、継続的に融資を受ける目的があったとされています。しかし、最終的に資金繰りに行き詰まり、28億円の負債を抱えて2023年に倒産しました。
この倒産により、アミックテレコムが実質的な親会社として出資していた愛知中央美容専門学校も資金難に陥り、2024年5月に閉校を余儀なくされました。これにより、多くの生徒が影響を受けました。
元社長は破産申立書で粉飾決算への直接的な関与を否定していますが、銀行との交渉は主に自分が担っていたと述べています。警察は、他の銀行からの融資についても不正がなかったか調査を続けています。
アミックテレコム(株)(名古屋市中村区)と、関連の(株)ファイブティテレコム(東京都千代田区)は8月21日、名古屋地裁に破産を申請した。負債は、アミックテレコムが約27億4300万円、ファイブティテレコムが約8億8200万円で、2社合計約36億2500万円。

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